令和版猫の恩返し【タタリ】1巻のあらすじ・見所をネタバレ解説
妖怪漫画といえばみなさん何が浮かぶでしょうか?
うしおととら、ぬらりひょんの孫、古くは妖怪人間ベムやゲゲゲの鬼太郎などの名作をご存知の方は多いはず。
今回紹介するのは、2023年8月18日に発売されたサンデー漫画【タタリ】
1000年の封印を破った大妖怪と人間の兄妹との出会い、そして命を救ってもらったタタリの恩返しから物語は始まります。
兄タケルへの恩を返すため、病弱な妹ユキを守るため、タタリは人間に化けて生活することになる。
人外の怪物、人と冗談交じりに会話できるAIやロボットが人との交流を通して変わっていくサブカル作品には名作が多いですね。
美女と野獣、ターミネーター、翠星のガルガンティア、ガンヘッドなどなど。
新作漫画【タタリ】がどんな物語を見せてくれるのか。
それでは紹介していきましょう!
雰囲気ハードな漫画は多いですが、タタリもそういったジャンルの1つです。
作品概要 ・あらすじ
- 作者 :彌(ワタリ)
- タイトル:タタリ
- ジャンル:妖怪ダークバトル
- 出版社 :小学館
- 連載誌 :少年サンデー
- 最新刊 :1巻(2023年8月時点)
- 媒体 :電子書籍、単行本、雑誌
1000年前、日本の京都で大暴れしていた化け猫タタリ。
しかし陰陽師に封印され、自力で脱出する頃には力が衰え野良犬にも負ける有様。
空腹で力を出せず、あっけない大妖怪の最後と思われた時、タタリは1人の少年に助けられた。
それがボロボロの兄妹「タケル」「ユキ」との出会い。
お互いに何も持たない近しい存在だから惹かれ合ったのか、2人と1匹は一緒に暮らすようになる。
親のいない子供2人は、日々を生きるのに精一杯で普通とは言えない生活を送っていたが、それでも心は満たされていた。
ユキの体は先天性の疾患により長く持たない。
タケルはユキを食べさせるため、寿命尽きる前に治すため、15歳にしてがむしゃらに働いていたが、不満1つこぼすことなく生きていた。
ある日、何の前触れもなくタケルが殺される。
タタリはタケルに化け、彼を殺した下手人を見つけだして理由を聞きだす。
曰く、香港マフィアの遺言にタケルの名前が記されており、継承者が遺産を総取りするための相続争いに巻き込まれたからだと。
タタリは誓う。
他の継承者7人を排除してマフィアの遺産でユキを治し、タケルの願いをかなえると。
マフィア専属の妖怪、陰陽師の末裔などの襲いかかる強敵たち、学校生活にどう馴染むか、タタリの悩みは尽きない。
化け猫の恩返しは果たして叶うのか―――?
タタリ1巻の登場人物
- タタリ:1000年ぶりによみがえった化け猫。ユキを治すため、マフィア殲滅を誓う。
- タケル:タタリを助けた子供。マフィアの後継者争いに巻き込まれて命を落とす。
- ユキ:タケルの妹。余命は短いがそれを見せることのない明るさを持つ。
- 河野 耕平:タケルの同級生。彼が侮辱されているのを黙ってみていられず口出しする熱い男。
- 速水 アオイ:タケルの同級生にして陸上部期待のホープ。香港行き陸上大会のことをタタリに伝えてくれるファインプレー。
- ベルター・ルー:遺産継承者の1人。タケルを亡き者にした殺し屋を雇った張本人。
- セツナ・アンデルセン:ベルターの専属妖怪。氷を操る雪女。
- イライヤ・ルー:遺産継承者の1人。ベルターに挨拶代わりのカチコミをしかけて食事会に誘う。
- ライデイン:イライヤの専属妖怪。雷を操る力を持つ。
- 安部 晴華:陰陽師の末裔。タタリの擬態をあっさり見抜き、学校で即戦闘をしかける過激な人物。
タタリ1巻の見所と感想
化け猫全力の兄妹推し
引用元:タタリ 1巻
タケルに成り代わったタタリは、妹のユキの世話や学校での生活になじむため四苦八苦しています。
しかしご覧の通り、タケルを認める相手がいるとテンションが天元突破。
タケルことならなんでも知っていると豪語するタタリですが、まるで推しキャラを褒められて喜ぶオタクのようです。
その情はタケルだけでなく妹のユキにも向けられており、長年苦楽を共にしてきた年月の厚さを感じさせます。
引用元:タタリ 1巻
妹分がちゃんと怒ってるのを理解できるところに、タタリの兄妹推し力が突き抜けているのを感じます。
冒頭のシーンによれば、彼らと出会ってから7年とのこと。
それだけの年月を一緒にすごしてきたなら、タタリにとってはユキの一喜一憂を見抜くのは朝飯前ということですね!
タケルと一緒にユキを赤ん坊のころからを育ててきた。名付け親はタケルと自分の2人だという発言に親のヤバさがうかがえます。
しかし、親子問題を掘り下げることは今のところなさそうです。
何せ本人たちが冒頭で亡くなってしまうので・・・
タタリはただの猫としてふるまっているのに、タケルたちはタタリの本名をなんで知っているのかというツッコミは野暮でしょうか?
タタリの凄まじい迫力
引用元:タタリ 1巻
この迫力ある絵柄は素晴らしい!
ユキや一般人の前では借りてきた猫、とまではいかなくとも大人しいタタリですが、敵を目前にすればその面構えは激変します。
ユキを害すると言う言葉を聞くと、手加減して情報を引き出そうという考えは一片も残らず、全力全開で敵を容赦なく粉砕。
日常では口の悪いユキに甘々だったり、同級生への対応に苦労していますが、こういった激情をさらけ出すキャラはやはり魅力的。
彼のような人物は敵の挑発でミスするというパターンが多いので、そこは大妖怪の余裕をもって対処してほしいところ。
卑劣な罠を圧倒的なパワーで破るのもアリですが、この先どんな力を持った敵味方が登場するのか考えるのも楽しみの1つです。
初めから最強クラスのタタリに降りかかる試練はどんなものになるでしょうか?
掟破りの武闘派陰陽師
引用元:タタリ 1巻
皆さん陰陽師といえばどんなキャラを想像しますか?
僕の中では、式神を呼び出したり印を組んで超常現象を起こすイメージだったのですが、どうやら考えが浅かったようです。
昔からなのか時代と共に変わったのかわかりませんが、本作の陰陽師は超武闘派。争う気はないというタタリの言葉を完全無視。
一応、妖怪の動きを止めるための道具は使いますが、そこから先は完全に肉体言語。週休6日のデビルハンターもこれにはビックリ。
小難しい術で格好よく自然現象を操ることなく、殴る蹴るの暴力でタタリを祓いにかかります。
といっても登場した陰陽師はまだ安倍晴華1人なので、これから登場するキャラはいろんな術で戦闘を派手にかざってくれるはず。
まさか陰陽師勢力が全員暴力頼りの脳筋集団ではないでしょう・・・多分!
タタリが言うには、彼を大妖怪たらしめている要素の1つに圧倒的な膂力があるとのこと。すなわちパワー。
本作に登場する陰陽師がどんな異能集団なのかはまだはっきりしません。
しかし、人間がそんな妖怪を超接近戦で祓ってきたというのは、彼らのぶっ飛び具合をよくあらわしていると言えます。
さすがにこのままでは陰陽師というより暴力マシンですね・・・
タタリ1巻のまとめ
引用元:タタリ 1巻
タタリは今のところタケルの遺志を継ぐという目標を持ち、彼ならこうするだろうという考えに沿って行動しています。
ユキを守りたいというのは、もちろん彼自身の願望でもあるでしょう。
しかし、いつかタタリ自身がタケルの真似ではない夢を持つ日が来るのか。
はたまたマフィアとの抗争の果て、人間の闇を見過ぎてラスボス化する展開になるのか。
2巻では安倍晴華との大喧嘩がメインになるようですが、この先に待ち受ける壁を乗り越えてユキの生涯を見届けられるのか。
タタリにはぜひとも大団円をむかえてほしいですね!
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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タタリ2巻の発売日
単行本巻末の情報によると2巻発売は2023年11月17日(金)ごろのようです。
他の漫画と大体同じスケジュール間隔になります。
作者の彌(ワタリ)氏は、過去に読み切りや短期集中掲載の作品を載せていたようなので、ぜひとも長期連載となるようにがんばってほしいですね!
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