【ラノベ紹介】ラグナロク:黒き獣 情け容赦問答無用のバトルをどうぞ
恐らく自分が最も影響を受けたであろう作品
まずはこいつからいきましょう。
作品紹介
タイトル:ラグナロク/黒き獣
著者:安井 健太郎
出版社:角川書店
ジャンル:アクションファンタジー
1998年〜2006年まで刊行
第3回スニーカー大賞受賞作
全11巻、外伝9巻が発刊されていますが1度は未完で終わってしまいます。
しかし現在はリブート版として、ラグナロク:Reが発売中です。
あらすじ
他を圧倒する速度で名を馳せた元傭兵
リロイ・シュヴァルツァー
その相棒は喋る剣ラグナロク
フリーの傭兵として各地を流れるリロイは生粋のトラブルメーカー
2人の行く先にはありとあらゆる敵が現れる
この男、一体どこまで強くなるのか
世界観
一言で表すのは難しいですが、馬車で移動する人々も居れば車や列車、エレベーターを導入している国もあります。
最先端の技術を持つ企業が飛行船を飛ばしてたりもするので、割と近代的と言えるかもしれません。
ラグナロクのタイトル通り、キャラ名や組織名には神話からの引用が多く、そういうのが好きな人に響くと思います。
闇の眷属(ダークワン)
そう呼ばれる種族が存在しており、人間は長年生存を脅かされている。
下級から上級眷属までランク分けされ、下級でさえそこらの村や町にとっては脅威となり、惨劇が後を絶たない。
上級にいたってはほとんどの相手が再生能力を持ち、遭遇したら諦めようという相手。
そんじょそこらの武器ではどんなに傷付けてもあっという間に元通り。
とはいえ普通に暮らしていればまず会うことはない。
一方、人間も負けていない。
ダークワンと戦える強さを持つ者も居る。
護衛や戦闘を請け負う傭兵ギルドが存在しており、こちらも強さをランク分けされている。
上位の傭兵は2つ名(通り名のようなもの)を名乗ることが許される。
一例をあげると
光刃のアグナル
【アグナル・ザ・グリームエッジ】
冷血のレナ
【レナ・ザ・コールドブラッド】
などなど
トンデモな超能力を操る者や人間辞めてるようなキャラも・・・
ダークワンにも穏やかな気質を持つものも居り、人間側に戦い大好きハンサム渋オジも居たます。
→このチョビ髭オジの出番は割と少ないが自分のお気に入り。
キャラ紹介
主人公:リロイ・シュヴァルツァー
超人的な強さを誇る元傭兵であり
『黒き雷光(ブラック・ライトニング)』
『疾風迅雷のリロイ(リロイ・ザ・ライトニングスピード)』
なんて色々全開な2つ名があります。
こういうのはホントゾワゾワしますね!
それは置いといて
全身真っ黒の見た目で性格はぶっきらぼう・猪突猛進・即断即決
考えるより先に敵を切る人格の持ち主
これだけ聞くとよくある主人公と言えます。
しかしそこは血みどろファンタジー
真骨頂と言うべき特徴があります。
それは敵への容赦・躊躇のなさ
誰かが襲われていれば事情を知らないまま切り込むのは序の口
どれだけ攻撃しても倒れない不死身の強敵が無駄だと煽る。
それがどうしたと笑って銃弾と剣撃を叩きこむ。
人質に刃物を突きつける?
人質が傷つけられる前にどうにかすればいいんだろうと逆に煽る。
コードを引っ張れば爆発する?
コードを引っ張る前に何とかしてやる。
自分の速さに自信を持ち過ぎですね!
だがそこがいい。
最初は強気で余裕綽綽の敵が、段々と追い詰められるシーンはかわいそうになるくらいです。
一応ここのシーンはどうにかできる算段があるから強気なんですが、リロイの場合は救出する考えがなくても、敵を追い詰めかねない凄みがある。
一度決めたら退かず媚びず顧みない。
そんな男です。
相棒:ラグナロク
リロイの相棒にして語り部のラグナロク
冷静沈着頭脳明晰なクールガイ
普段は剣の宝玉から周囲を眺めており、時々リロイを諌めたり皮肉ったりする。
凸凹コンビの片割れ
意思を持つ剣だけあって色々特殊であり、剣自体にダークワンへの特効能力がある。
この剣ならば程々の上級眷属を直接攻撃で打倒できる。
と言っても上級眷属はピンキリなので、全くダメージにならない相手も居る。
しかしその特効能力はラグナロクの力のほんの一部に過ぎない。
部分的に時間を巻き戻しての治療
剣にあらゆる生物・物質を消滅しうる力の付与
直撃すれば上級眷属を消し炭にするとっておきなどなど
前者2つはともかく3つ目は制御が難しく、下手すると街一つ消し飛ぶんだそうな。
周りに敵味方が混在していない荒野や平地なら遠慮なく放てるらしい。
剣へのバフは特にデメリットはなし。
しかしリロイが相棒に頼りたがらないので、活躍の機会が少ないのがもったいないですね。
RPGで言う後衛の魔法使いポジション
一応そこらの人間が束になってもかなわない格闘能力を持っている。
しかしほとんどの上級眷属は普通の達人程度では同じ土俵に立てません。
レーザー撃ったり重力操ったり巨大化したり瞬間移動するような連中なので、そのクラスの相手となれば太刀打ちできないと本人も認めている。
リロイがもの知らずなので作中内の説明担当でもあります。
次はこの作品の肝を見ていきましょう。
見所
何が素晴らしいかといえば、緻密にして圧倒的な戦闘シーンです。
頭の中にはっきりと戦いぶりが浮かぶような文章で構成されています。
土煙が周囲に漂う場所での戦闘が行われ、土煙の切れ目の一瞬に映るリロイと敵との交錯描写は凄まじい。
描写が難しい1対多数の戦闘も読み応えがあります。
暴走列車の屋根に登って上級眷属と下級の集団を相手にする大立ち回りはスリル満点。
列車を止めたければ列車より早く走って線路の分岐路を変えてこい。
そんな無茶苦茶な放言に対するリロイの不敵な笑み
たまらないですねこういうのは!
ハリウッド映画のド派手なアクションシーンが好きな人ならハマること間違いなし!
この2人が行く先にどんな騒動や戦いが待ち受けているのか。
少しでも気になったのなら是非手にとってほしい作品です。
初めての記事なので記事の長短の判断がつきませんが、もし興味を持って本作に手を伸ばしてくれたならこんなに嬉しいことはありません。