葬儀はいつにする?日程の決め方から葬儀の最後までやるべきこと
親しい人を失ったとき、心がパニックになって頭は疑問でいっぱいになります。親戚や友人、職場関係者への連絡、葬儀場の予約、日程調整、喪服の用意など、するべきことが山のように積もるのです。
「葬儀はいつ行えばいい?」
その答えをこの記事で見つけましょう。葬儀のタイミングに関するあなたの不安や疑問を解消し、心の負担を軽減します。
この記事を読むことで、葬儀の準備をスムーズに済ませる知識が身に付きます。
感情を抑える必要はありません。思い切り泣き、怒り、笑い、心をすべて吐き出して、故人に最後の別れを告げましょう。
葬儀の日程を決める際の注意点
ここでは葬儀の日程を決める際の注意点を解説します。
注意点その1:葬儀場・火葬場の空き状況
葬儀の日程を決める際には、葬儀場や火葬場が空いているかチェックする必要があります。空きがない場合は、スケジュールを調整しましょう。
友引の前後日や法要の日は、予約できない可能性があります。心身への負担があるかと思いますが、故人がご逝去された後はすぐに葬儀場の空きを確認しましょう。
注意点その2:年末年始の混み具合
年末年始の時期になると、葬儀は1月4日以降になる可能性が高いです。火葬場は基本的に元旦から3日まで休んでいるので、予約があまり取れなくなります。
年末年始は法要で僧侶は忙しくなります。予約がさらに取りにくくなり、年が明けてから2週間ほど待つ可能性があるのです。
注意点その3:ご遺体の保持方法
葬儀まで日を空けざるを得ない場合は、ご遺体を保持するために「エンバーミング」が必要です。
「エンバーミング」とは、遺体の保存方法の一つです。この処理により、ご遺体を腐敗させることなく外見を維持できます。エンバーミングを行えば、ご遺体を10日から2週間は綺麗なまま保持できます。
注意点その4:地方の風習
以前は大安や先負、仏滅、友引日などを避けて葬儀を行う習慣がありました。しかし、特定の日に葬儀を行ってはならないという決まりはありません。
ただし、地方の風習で葬儀の日程が決まる場合もあります。葬儀社や周囲の人に確認しておきましょう。
以下に葬儀の日程についてのリストを載せるので、参考にしてください。
- 葬儀場と火葬場の空き状況
- 僧侶の予定
- ご遺族や親族の予定
- 地方の風習
- 葬儀案内の送付
葬儀までにするべきこと
ここでは、葬儀までにするべき2つの行動を解説します。
喪主を決める
葬儀の前に喪主を決めておく必要があります。喪主は、亡くなった方の配偶者か子供が務めるのが通例です。
喪主がすべきことは、僧侶や葬儀場の関係者、参列者への対応、葬儀の内容を決めることです。
もちろんすべての負担が、喪主だけに集中するわけではありません。ご家族と不安を分かち合いながら、葬儀内容を話し合いましょう。
葬儀社と打ち合わせをする
喪主が決まれば、次は葬儀社との打ち合わせです。葬儀のプランや費用、日程などの全体的な流れを決めます。
葬儀の前に決めることは多いため、不明な点があれば、すぐに葬儀社のスタッフに確認しましょう。
以下に打ち合わせで決めるリストを載せるので、ご確認ください。
- 葬儀のプラン
- 日程、場所
- 僧侶の手配
- 棺や花、返礼品などの選定
- 費用の詳細な見積もり
ご臨終の日から通夜・葬儀・告別式・火葬までの流れ
大切な方が亡くなった際に、スケジュールの取り決めで悩む方は多いでしょう。
ここでは、ご臨終の日から通夜・葬儀・告別式・火葬までの流れを解説します。
1日目:遺体の安置と葬儀の打ち合わせ
遺体の安置と葬式の打ち合わせは、故人が亡くなった日に行う最初の重要なステップです。1日目は、遺体の適切な扱いと葬式の打ち合わせが中心となります。
ご遺族の代表者として、打ち合わせまでに喪主を決めておきましょう。喪主には、葬儀内容をまとめる役割があります。
亡くなった場所によって対応は変わるので、自宅と病院での対応も解説します。
自宅で亡くなった場合
自宅で亡くなった場合は、すぐにかかりつけの病院に連絡しましょう。かかりつけ医を自宅に呼んで、死因を調べてもらうのが一般的な流れです。
かかりつけ医が不在、または遠距離の場合は119で救急車を呼ぶ必要があります。亡くなった原因がはっきりしない場合は、警察への連絡も忘れてはいけません。
亡くなった原因がわからない場合は、警察の検証が行われます。警察が来るまで遺体や周囲の物を動かさないでおきましょう。
もし警察への連絡を忘れても、救急隊の方が警察へ連絡してくれます。慌てる必要はありません。
病院で亡くなった場合
病院で亡くなった場合は、その場の医師から「死亡診断書」を発行してもらえます。この時の手続きは病院側が受け持ってくれるので、安心して任せましょう。
わからないことがあれば、病院のスタッフに質問できます。
2日目:お通夜
通夜をいつまでに行うかは、厳格に定められていません。しかし、故人が亡くなった翌日に行われるのが一般的です。
早朝や夜中に亡くなった場合は、当日の夜に通夜を行うこともできます。しかし当日中の通夜となると、準備に慌ただしくなって心身へのダメージが大きいです。
時間に余裕を持たせるためにも、翌日に通夜を行うのが勧められます。
最近では通夜を行わず、家族葬や直葬で済ませる方もいます。遠方のご遺族や親戚、ご友人の中には参加が難しい方もいるので、通夜の日程は柔軟に決めましょう。
3日目:葬儀・告別式・火葬
通夜が終わり、3日目に葬儀が始まります。開始時間は午前9時~11時頃がほとんどです。最近では、葬儀・告別式・火葬を1日で済ませる流れが一般的です。
葬儀ではご遺族や親族、職場関係者、友人などの方々が参列します。僧侶の読経が行われ、宗教的な意味合いを含む儀式です。
告別式は、故人と縁を結んでいた方々が参列する儀式です。故人への焼香、弔電が読み上げ、喪主から参列者への挨拶などが行われます。
最後に火葬となります。火葬の直前が、故人と語らう最後の時間です。
住む場所によっては、葬儀前に先に火葬する「前火葬」が行われます。各日程を決める際に参列者との予定が合わない場合は、前火葬で合わせられるでしょう。
葬儀社の探し方
葬儀社を探すなら、小さなお葬式がおすすめです。郵便番号・住所・施設名などを入力すれば、付近の式場を簡単に教えてくれます。
日本全国の4000もの式場と提携しているため、突然の事態にも対応できます。
「喪主が必ず読む本」という葬儀の解説書が、無料で手に入る点も見逃せません。この本をもらうだけでも、喪主の助けになるでしょう。
葬儀の準備で焦る必要はありません
葬式は故人に別れを告げる最後の機会です。葬式の適切な準備には、時間と冷静な判断が必要となります。喪主やご遺族は葬儀社としっかり相談し、葬式の全体的な流れを理解しましょう。
以下に重要な3点をあげます。
- 家族や親族との合意
- 事前の葬儀場の調査
- 葬儀社との詳細な打ち合わせ
この3点を忘れなければ、スムーズに葬儀を終えられるでしょう。
滞りなく準備を終え、故人の意志を尊重した葬式ができることを願っています。