【幻想命名記】1巻ネタバレ紹介 武器は不要 絵と言葉で生きる2人
神様や妖怪、妖精、怪物、UMA
世の中には不思議な伝説がたくさんあります。
人に危害をもたらしたり、幸運を授けたりするお話まで多種多様です。
今回紹介するのは【幻想命名記】
売れない画家の緑沢伊織と、自称宇宙人の小説家であるマイケル・カーター
2人が目にするのは、言葉では表せない摩訶不思議な存在たち。
この漫画は壮大な戦いの物語ではありません。
正体不明の相手を探り、時に危険をかいくぐり、名無しの存在に名前を贈る魅力的なストーリーです。
名を求める謎の存在と、力なき人間の命がけの交流。
ぶっきらぼうな緑沢とマイペースなマイケルが魅せる、不思議で目を離せない珍道中。
【幻想命名記】の世界を一緒に深堀りしていきましょう!
ぞっとするようなモノから癒されるモノまで、どこか惹かれる絵柄です。
作品概要 ・あらすじ
- 作者 :小松万記
- タイトル:幻想命名記
- ジャンル:非日常
- 出版社 :KADOKAWA
- 連載誌 :MFコミックス ジーンシリーズ
- 最新刊 :1巻(2023年11月)
- 媒体 :電子書籍、単行本、週刊誌
引用元:幻想命名記 1巻
杳(よう)として知れない。
物事がはっきりしない、暗くてよくわからないという意味の言葉。
緑沢 伊織は万年貧乏の画家だ。
本業の画では生活を支え切れず、バイトで食いつないでいる。
一時期もてはやされたものの、その画を一度きりで終わらせてしまった緑沢。今では彼はギリギリの人生を歩んでいた。
ある日、大手出版社から挿絵の依頼を受けて依頼者の元を訪れる。
依頼者は売れっ子小説家のマイケル・カーター。
ハンドルネームではなく、正真正銘の外国人が日本で小説を書いていた。
彼が無名の緑沢に仕事を依頼した理由は、緑沢が過去に描いた画集にあった。
神秘的で得体の知れない生物の群れが描かれた画集。
マイケルは、自分と同じモノを見ていなければこんな絵は描けないと確信していた。
そのために緑沢に仕事を依頼したのだ。
2人が見ているモノとは<杳>(よう)
不可視で非人為的なモノを、マイケルはそう名付けた。
物を隠したり人をおどかすだけのイタズラから、人の命をおびやかす危険な行動まで起こす杳
ぶっきらぼうで言葉足らずな緑沢 伊織
マイペースで我が道を突っ走るマイケル・カーター
相性が良いのか悪いのかわからない、デコボコな2人の行く末とは―――?
幻想命名記1巻の登場人物
- 緑沢 伊織:売れない画家の主人公。マイケル・カーターに依頼されて、未知の相手を名付ける行脚に巻き込まれる。
- マイケル・カーター:有名な小説家でマイペースな自称宇宙人。愛称はミカ。正体不明の存在を「杳(よう)」と呼んでいる。
- ダリア:冷静沈着なマイケルの秘書。自由奔放なマイケルを支える大人の常識人。
- 藤村 秀一:緑沢のかつての師匠。3年前に行方不明になった。緑沢が「杳」と関わることになった原因かもしれない人物。
幻想命名記1巻の見所と感想
不気味でも目を離せない「杳」
引用元:幻想命名記 1巻
いやコワイですねこの絵は。
子供の落書きをグチャグチャにしたような感じです。
実際作中でもこの「杳(よう)」は、余命わずかな子供が描いた絵を、父親が描き直したと言われているモノ。
体は毛むくじゃら?なのに、妙にキレイで異様にでかい手足が生えているのも恐怖感をあおります。
丸呑みされかねない危険を前に、名付けるための情報を冷静に集めるマイケル。彼の度胸は並外れています。
マイケルはカルト集団に長年監禁されていたので、感性がぶっ飛んでいても不思議ではないのですが・・・。
監禁されていた場所では、精霊や宇宙からの声が聞こえる聖なる子として祭り上げられていたようです。
マイケルの性質が生まれついてのものなのか、カルト集団の影響なのかは杳として知れません。
緑沢がこれを目にしてたらきっと物語が終わってましたね・・・。
言葉にするのも難しい存在たち
引用元:幻想命名記 1巻
妖怪やら神様やら、人間は昔から自然現象やわからないモノに名を当てはめてきました。
この空飛ぶクジラ?にマイケルが付けた名前は「鈴賀原陸遊鯨(すずがはらろくゆうくじら)」
BLEACHの卍解を思わせる名前の響きです。
全く新しい人物やモノの由来、人格、形を創り出し、それらにふさわしい名前を付ける。
漫画に限らず、世の中の先駆者には脱帽です。
世界各国の伝承を読み漁ったマイケル。彼は何ヵ国語使いこなせるんでしょうか?
こんなでかいクジラもどきが空を飛んでたり覆いかぶさってきたりしたら、口から魂が飛んでってもおかしくないですね!
目を閉じてうずくまるだけで済んでる緑沢も、十分なタフガイといえます。
力ではどうしようもない相手を、絵と言葉で解決する。【幻想命名記】の醍醐味の一つです。
バトル物では味わえない独特の読後感があります。
幻想命名記1巻のまとめ
引用元:幻想命名記 1巻
この漫画の特徴としては
というものになります。
剣や魔法のバトル物も良いですが、ひと味違ったお話を求める方にはうってつけの漫画です。
1巻では、流行りの陰陽師が出てくるような展開はありませんでした。
超常現象に頼らない緑沢とマイケルの、ドタバタ冒険が魅力的です。
しかし相手はその気になれば、人の命を簡単に消し飛ばせそうなモノたち。
緑沢とマイケルも、一筋縄ではいかない不穏な過去を抱えています。
どんな手段で危機を乗り越えるのか。
魅力的な絵柄とストーリーを追いたくなる漫画です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!気になった方は試し読みをどうぞ!
楽しんでいただけたでしょうか?
よろしければ、↓の漫画・アニメランキングをクリックして応援いただければ幸いです!
漫画・アニメランキング
幻想命名記2巻の巻発売日
本作1巻は2023年11月27日に発売されました。
同誌の他の漫画が3~6カ月程のスケジュールなので、幻想命名記2巻が出るのは2024年3月~6月ごろになりそうです。
幻想命名記1巻をお得に読む方法(2023年12月3日時点)
本作はいろんな電子書籍サイトを使えば、無料で試し読みできます。
とりあえず1巻を読みたいという方には、毎日対象作品の値段が30%オフになるクーポンが更新されるまんが王国がオススメです。
ゴールデンウィークなどの長期休暇はお得になるクーポンも満載なので、ぜひチェックしてみましょう!
漫画コミュニティサイトのマンバ
漫画の中身を語りたい。けど相手がいない。
そんな悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?
漫画コミュニティサイトマンバには、見ているだけで時間がなくなるくらいの情報があふれています。
いろんな機能がありますが、その中の1つ・自由広場は、さまざまな話題であふれている絶好の語り場です。
漫画に関係ない独り言をつぶやいたり、思い出せない漫画を探したりする方などもいます。
語り足りない。
面と向かって話し合える人がいない。
そんなストレスを抱えている人は、ぜひ一度マンバをお試しください!